知る力

自分を知ることの意味と大切さ。ガラパゴス諸島のフィンチのおはなし。

自分を知るということ。ガラパゴス諸島のフィンチ。

『それぞれの環境にとって最良の生物がいるとすれば、それぞれの生物にとっても最良の環境がある』

「どうしたんだい。突然?」

リー・クロンバックという人の言葉さ。詳しい来歴は知らないけれど、自分を知るってことの意味と大切さを教えてくれるいい言葉さ。

君は自分を知るってことにどれほどの興味を持っているかい?

自分を知るってことは、自分をより良く活かす術を知っているということさ。今の君ははたして幸せに日々を生きているかな?

君にとって最良の環境を選ぶことができているかい。つまるところそれが知ることの大切さだよ。

ところで、フィンチって鳥知ってるかい?

「初めて聞くね」

ダーウィンの進化論のきっかけになったことで有名な鳥なんだ。
ガラパゴス諸島に生息している鳥さ。

「ガラパゴス諸島だったら聞いたことがあるよ、ガラケーとかそこからきているんだろ」

そうだね。そのガラパゴス諸島には、大小数十の島があるんだ。おもしろいことにここの島々はそれぞれに微妙に異なる生息環境を持っているんだ。

当然フィンチも例外じゃない。生息場所によってクチバシの大きさに違いがあるんだ。大きな木の実がある島のフィンチのクチバシは大きく厚く強い。

対して穴をほじって木の実をついばむような島のフィンチのクチバシは小さく薄くて細い。こんなふうにね。おもしろいだろ。

いわゆる自然淘汰ってやつさ。各々の島の環境に適したフィンチだけが生き残った。そうして何世代も何世代も子孫を残す。

自然淘汰の中にある多様性。フィンチのクチバシ。

でも大きな木の実のある島のフィンチが全て大きいクチバシかというとそうでもないんだ。それなりに多様性は残った。

なぜだと思う?

「環境が変わったとかかい?」

その通りだよ。ある年はとても深刻なかんばつがあった。大半が栄養失調で死んだそうだ。生き残ったのは大きいクチバシをもったフィンチさ。

ある年は大雨の年だった。小さく柔らかい木の実を効率よく食べられる小さなクチバシをもったフィンチが生き残った。

でもそれだけじゃないぜ。
島の中の環境の違いってのも見逃せない。大きな島であれば高地、低地の違いがあるだろうさ。

山の上にある木々や植物、低地にある木々や植物、高山植物って言葉もあるくらいだ。やっぱりそれぞれに求められるクチバシは違うもんさ。

さらにね、島が大雨であれば、大きなクチバシのフィンチは餌を求めて違う島を目指すこともあるだろう。逆にやってくるフィンチもいるかもしれない。

そうした環境の変化ってやつのおかげで、大きいクチバシが有利な島であったとしても、適度に多様性が保たれたわけだ。

ここではクチバシって外見の特徴だけを取り上げているけどね。遺伝的性質は、性格にも現れることが科学的にわかっているんだ。

人であれば、性格のおおよそ50%は遺伝によるものだと言われているんだってさ。

自分を知る。そして自分が活きる場所を選択する。

・・ということで、ここでフィンチをひとに置き換えて考えてみようか。

フィンチは、ひと。
クチバシは、ひとが持つ特徴
環境は、生まれた時代や、生まれた場所、生活環境。

どうだい、ひとってのが十人十色でひとそれぞれだって言うのも納得できるような気がしないかい?

僕たちはね。環境の荒波に揉まれた先祖から遺伝的性質を受け継いで生まれてきたんだ。

君は大きなクチバシを持っているかもしれない。でもね、大きなクチバシが有利な島で生まれているとは限らないんだよ。

君が大きなクチバシを持っているとわかっている場合は問題ないさ。あとは行動あるのみだ。大きなクチバシが有利な環境に行こう。

でもね、どんなクチバシを持っているかわからないとしたらそれは大きな問題だ。

音楽の才能があるのに、サッカー選手を目指しているかもしれない。野球の才能があるのに、ユーチューバーになろうとしているかもしれない。

生まれた時代や、国は変えられない。
性格だって半分は変えられない。

でもね、生活環境は変えられるんだ。職業や住む場所は変えられるんだ。隣の島目指して移動するフィンチと同じさ。そうすれば自分を活かすことができる。

かんばつの中じっと耐えるクチバシの大きなフィンチでいたいとは思わないだろ?

「そりゃそうさ」

だとしたならば、行動あるのみさ。自分にとって最良の環境を探すのさ。

そうしてまず最初にやることはね。

「自分を知る」

そういうことさ。

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