サボりたがり人間の習慣
私は娘にことあるごとに習慣を基礎にした成長を促しています。なぜなら費用対効果効果のもっとも高い学びだと思うからです。その中には「捨てる」習慣も含まれています。

詳しくは、過去記事に譲りますが、私ほどサボりたがりの人間もいないのではないかと思うこともあり、娘や息子が遺伝的にも習慣化に苦労することは否めません。
だからこそ、今回はサボりたがりの私がどのように習慣を作ることができるようになったのか。
そして、どのように悪い習慣をやめることができるようになったのか、そんなことをお話しすることにいたしました。
もちろん自己の経験だけで語るわけではありません。基本的には、ジェームズ・クリアー著「複利で伸びるひとつの習慣」など科学的論拠がある著書などの知識と体験に基づいてお話します。
新しい習慣を生活に取り込む
やるとなったらめんどくさい
さて、最近の私の話を少しします。先月ですが簿記の資格を取るために勉強を始めました。
簿記とは、帳簿の記録という言葉の略称で、かんたんに言うと商売をした時の買った、売った、儲けただとか、店の儲かり具合や傾き具合をわかるようにするためのメモです。
別に私は経営者ではありません。ですが簿記の考え方は、個人の生活にも当てはめることができます。
商売の世界により洗練された仕組みですので今までよりも深い理解で家計簿や人生設計も作れます。
・・と簿記の話をしたいわけではありませんのでこれくらいにして、こんな新しい勉強の習慣を作ろうと思った次第です。
とはいえ心の中は、「・・やるとなったら途端にめんどくさい」これが始める時の私の心境です。
40年も生きていればさすがに自分の性分はわかってきます。その遺伝的性格の50%が娘と息子に渡ると考えると、実にめんどくさい話です。まぁ、冗談はさておき・・
習慣化の4つのポイント
習慣化する際のポイントは4つです。
その行動を・・
- はっきりさせる
- 魅力的にする
- 易しくする
- 満足できるものにする
ことです。
冷蔵庫を開ければいつでも目に入り(はっきりさせる)
仕事終わりの一杯が楽しみで(魅力的にする)
コンビニで手に入るくらいかんたんで(易しくする)
そうして飲んだら喉越し最高!(満足できるものにする)
そんなビールのような工夫ができれば習慣化はかんたんです。
だけど、その中でもサボりたがりの私が一番大切にしていることは「易しくする」ことです。
さらに私は「易しくする」にあたって三つの工夫をしています。それは・・
- 今日からやらない
- やることを細かくする
- かんたんに始める
さて、ひとつずつお話を進める前に・・
なぜ習慣を取り入れるのに苦労するの?
ところで人は新しい習慣を取り入れることに苦労するのでしょう?
これの理由のひとつには「今のままじゃダメなの?」と感じてしまうことが挙げられます。
今の生活スタイルや、今所有しているもの、それ自体に不安がなく、生活が安定していて、特別困っているいるわけでもない。
「わざわざ新しい習慣を取り入れるよりよほどエネルギーを使わない」だからこそ「現状を変えたくない!」と無意識に感じてしまうわけです。
当たり前と言えば当たり前ですよね?でも「さあ、やるぞ!」というタイミングにこれは邪魔ですね。
むずかしい言葉で、「保有効果」と呼ばれます。人はなにかを手に入れた途端、愛着が生まれ、それを手放すことになると買った時の2倍ほどの価値をつけてしまうという実験結果もあるそうです。(ダニエル・カーネマン著ファスト&スロー)
私は暖かい日差しで貪る惰眠は誰にも邪魔されたくありません。この時間がずっと続けばいいと思ってしまいますが、これもそういうことかもしれません。
そうではなくても「絶対便利になるから!」と言われても今のままで別にいいじゃん、と思うことは新型家電や新システム、新ルールなど意外と身近に結構あるものです。余計なエネルギーはやはり使いたくない。
SDGsなども例外じゃないかもしれませんね。(SDGs:持続可能な社会を作るための国際的な開発目標)だからこそより取り組みやすい「易しい」環境づくりが大切になるわけです。
今日からやらない
たくさんあると感じると疲れる
私の習慣化のポイントひとつめは「今日からやらない」ことです。一般的には「今でしょ!」といった昔の流行語に代表されるようにすぐ行動を起こしてみるのが普通かもしれません。
ところが私は根っからのサボりたがりです。
- 実際の手順は?
- 何を準備すればいいの?
- どのように始めたらいいの?
- いつやろうか?
- どこでやろうか?
もしも、欲求に突き動かされ衝動的に行動を起こせる人ではない場合は、今すぐ行動に移すことは難しいのではないかと思います。
沢山の手順が少しでも頭をよぎったら、途端にめんどくさくなります。
今日の予定は動かさない
だから自分にとっての最初のスタートは「明日から始めるよう予定を入れる」ことです。
思い立った日に始めることのデメリットは、先ほどの事柄をすでに決まっている今日の予定を押しのけてやらなければならないことです。
易しく始めたいのに、スケジュールの調整が生まれ逆に難しくなる。それでは本末転倒です。だから白紙の日にスケジュールを入れます。そうすることで動きやすくなります。
習慣はモチベーションで続けるものではないと思っています。脳の大脳基底核に働きかけて行うもの、かんたんに言うと身体に憶えさせるものです。(デイビッド・ロック著最高の脳で働く方法)
もちろんダメではありません。でもその日の「えいやっ!」のモチベーションだけではなく、仕組みを整えることを大切に考えましょう。
スケジュールに入れる。メモに走り書きする。そうして目に見えるようにしておくと習慣化のポイント「はっきりさせる」ことにもなるのでより実行しやすくなります。
やることを細かくする
沢山あるとめんどくさくなる
突然ですが私はナマケモノです。簿記の勉強の為申し込んだはいいものの届いた・・
- 学習の手引き
- 学習計画表
- テキストブック
- 講義ノート
- 問題集
- 過去問題集
これらを見ると途端にやる気を失います。モチベーションってかんたんに変わりますね。例えばこれだけで読書をする気がなくなります。
だれだ!こんなところに積み木をおいたのは!どけるのがめんどくさい。「別に今無理して読まなきゃいけないものじゃないし別のことやろう」となります。
手順を分解する
同時にする手順が多いだけでめんどくさくなります。
だから、易しく始められるようまずはやることを細かく分解します。
私の簿記の勉強の場合は・・
- 学習用のメールを読む。
- 簿記の計画表を少し読む。
- とりあえず簿記動画を再生する。
- 簿記動画を再生する。
- 簿記動画をみる。
- テキストと一緒に動画を再生する。
あまり一般的ではないですがこれくらい細かくします。娘の歯磨きの習慣だとこのようなイメージです。
ご飯を食べ終わったら・・
- 歯ブラシを持つ。
- 歯磨き粉をつける。
- 歯をひとみがきする。
- 残りの歯を磨く。
- 口をすすぐ。
これぐらいならできるでしょう、という段階にしておくことがポイントです。決して欲張らない。なぜなら人はナマケモノでサボりたがりだからです。
かんたんに始める
習慣はかんたんを積み重ねる
「ご飯を食べ終わったら時間がなくても歯ブラシを持ちなさい!」これが娘に言い聞かせる最初にお願いするプロセスです。
脳は同じ行動を3回繰り返すと長期増強というプロセスが始まり行動を習慣にしやすくなります。とてもかんたんなことであれば続けるのはそう難しいことではありません。
そうして体がひとつ手順を憶えてしまえば、次の行程も習慣化しやすくなります。
「起こる確率の高い行動は、起こる確率の低い行動を強化する」
心理学の理論であるプレマックの原理と呼ばれるものです。
いきなり全てをやろうとしない。細かく分けて負担を感じない、こんなかんたんでいいの?と思うくらいかんたんなことから始める。その代わり続ける。
それが最終的には難しいと思うようなことでも習慣にするサボりたがりの私が行う習慣化のはじめの一歩です。
「継続は力なり」といいます。
完璧にできるまで行動しないか、笑われてもいいからかんたんなことから始めてみるか、みなさんはどちらを選びとるのでしょうか。
最後に少し長くなったのでまとめましょう。
まとめ
- めんどくさがりでも習慣は始められる
- 大切なことは「易しく始める」こと
- 習慣化が大変なのは「現状を変えたくない!」気持ち
- やることがあるとめんどくさくなる
- 易しく始める工夫は3つある
- 1.今日からやらないこと
- 2.やることを細かくすること
- 3.かんたんに始めること
- こんなにかんたんでいいの?と思うくらいかんたんなことから始める。それが難しいことでも習慣化できるはじめの一歩。
・・ひとまずここまでがサボりたがりの習慣の始め方です。
さて次回は、サボりたがりの悪い習慣のやめ方をお話したいと思います。