学ぶ力

熟練したスキルを 持つために。 習慣の悪い面を知る。

今の習慣の先にある壁。

やあ、付き合ってもらって悪いね。今日はね。習慣の悪い面を伝えておこうと思ってさ。

習慣については前に君に熱弁した身とあって、話さない訳にはいかないからね。

「いいだけ喋ったけど、話忘れたことがあるってことね」

そういうふうに突き放されると悲しいんだけど、まあいまのところはそういうことにしておくよ。

「でも、習慣の悪い面なんて思いつかないな。読書やブログの習慣なんてやり続けても悪いことにゃならないと思うけどな。」

「前より習慣的に片付けもできるようになったしありがたいことばかりだけどね」

そうだね。悪い習慣をなくし、良い習慣を増やす。そうしてそれを続ける。全く問題ないさ。当面の間はね。

「当面の間?」

そう、当面の間さ。そのうち壁にぶつかることがある。

熟練に至る壁。熟練が不要な習慣。

「なんだい、それは?」

熟練の壁だね。

「熟練の壁?」

そう例えばさ、毎日サッカーの練習をしてるとする。辛い練習に最初はついていくだけで精一杯だったのに、続けていくうちに辛い練習にも堪えられるようになってくる。

「結構なことじゃないか」

ところがね、毎日練習していてふとあることに気づくのさ。
・・どうにもレギュラーは遠いってね。

練習が習慣になることで、今までやっていたことも前より簡単に、そして短い時間でできるようになった。たしかに自分は成長してるってのは間違いない。

でも、届かない。熟練したプレイヤーには敵わない。今のままの習慣では足りない。そういう壁に出くわすのさ。

もちろん、熟練する必要がないような習慣だったら別にいいのさ。たとえば、片付けの習慣とか、歯磨きの習慣とかね。

歯磨きのプロプレイヤーなんていないだろ。誰と比べるもんでもない。そういう「そこそこ」とか「ある程度」でいいものはいいのさ。

でもね、自分を大きく成長させようと思ったら、習慣による積み重ねは欠かせない。そうして、成長ってもんはインプットとアウトプットの繰り返しさ。

そして、アウトプットってのは大抵誰かと比べられたり、ヨーイドンの競争だったりするものが多いだろ。君だってブログやってるしね。

・・だとしたらさ。やっぱり誰だって大なり小なり「熟練の壁」ってのを乗り越える瞬間が生まれるわけさ。

習慣を見直し、向かうべき道を定める。

だからね。習慣ってやつには月並みな話だけど、必ずもっと上を目指すための「計画の見直し」ってのが必要になるわけさ。

そして、ここで生きてくるのが「目標」さ。

「目標」だけでは人は成長できない。習慣化するための「仕組み」があって、そこに集中するからこそモチベーションに左右されない行動ができたり、達成、未達成で一喜一憂することがなくなる。

でもね「目標」には方向を定める力がある。自分の向かうべき道へ軌道修正する力がある。

だからこそ、君に「熟練したい習慣」ってもんがあるのなら、そこには常に「目標」と「計画の見直し」ってやつを入れ込んでおくのが良いのさ。

もちろん、習慣にならなけりゃ意味がない。目標達成してないからって習慣を達成困難なものにするのは本末転倒さ。

今やっている習慣が簡単になるくらい習熟させるか。或いはのぞむ習慣ができるように、新しい習慣それ自体をもっと魅力的にしたり満足できるものにする工夫が必要だ。

だから時には時間がかかる。だけどね、この二つを知っていることで、少なくとも君の進む道は見えてくる。そうしてその先にある習慣ってやつが、君を熟練者の域にまで連れていってくれるのさ。

さあ、これでわかったろ。習慣の悪い面ってのは、習慣を続けることで見えてくる壁なんだ。

最初っから話したって混乱するだけだろ。だから前回は言わなかったのさ。

「・・・物はいいようだね、わかったわかった十分理解できたよ。熟練者になるための目標と計画の見直しだね。オーケーやってみようじゃないか」

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