アイデンティティとはなにか?
習慣とアイデンティティの関係
アイデンティティの実用例
習慣に大切なアイデンティティってなんだ?
みなさんは「アイデンティティ」って言葉を聞いたことはありますか?
・・どうでしょうか?
もしも、聞いたことがないということであれば質問を変えてみます。
自分はどんなひとだと思いますか?
アイデンティティを理解するのに必要なので、
どんなことでもいいから教えてくれますか?
たとえば、
私は、お人形遊びが好きなひとだ。
僕は、サッカーが得意なひとだ。
私は、読書家だ。
あんまりいいことじゃないこともあるかもしれません。
たとえば、
私は、時間を守れないひとだ。
僕は、怠け者だ。
私は、片付けな苦手なひとだ。
みんなにもこういったことがあるんじゃないでしょうか?
どうでしょう?
なにか思いつきましたか?
この「自分はこんなひとだ」と自信を持って言えること。
これが「アイデンティティ」です。
どうでしょう?
なんとなく理解できるでしょうか?
少しわかったところで、お話を戻します。
実はこのアイデンティティをもっていることが「習慣」をつくる上で大切になります。
いったいなぜでしょうか?
それをこれからお話ししたいと思います。
・アイデンティティ=「自分はこんなひとだ」と自信を持って言えること
・習慣形成にはアイデンティティを持つことが大切
アイデンティティを変えることが習慣を作る
たとえば、今自分の部屋がと〜っても散らかっていたとしますよね。
そんな時、お母さんから「早く片付けをしなさい」と言われたとします。
結局、部屋を片付けはするんですが、なかなかやる気がでません。
なんとか、片付けが終わったとしても、次の日にはまた同じことを言われてめんどくさいと思ってしまう。
さて、なんでだと思いますか?
片付けができるひとがいる一方でなかなかできないひともいる。なぜでしょうか?
それはこのひとが、
「私は片付けが嫌いな人間だ」
「僕は片付けが苦手なひとだ」
「私は片付けをしない人間だ」
といったことを心の中で思っているからです。
そんな後ろ向きなアイデンティティを持っているからです。
だから、とってもやる気がでない。
もしも、
「私は片付けをする人間だ」
「僕はきれい好きだ」
という前向きなアイデンティティを持っていたらどうでしょうか?
苦手かどうかは別にして、片付けを始めます。
だって、自分はそういうひとだから。
「習慣」をつくるときもおんなじことがいえます。
きれいなお部屋にするのであれば、片付けなきゃいけない。
片付けをしたいと思うのは、きれい好きだから。
そのようにアイデンティティを持つことが行動する上で大切になります。
アイデンティティが行動を変える。
行動が結果をつくる。
そういうことです。決して逆ではありません。
だから、片付けの習慣を作りたいのなら、
「片付けをするんだ」
「がんばって片付けを始めるぞ」
と考えるのではなく・・・もうわかりますよね。
「自分はきれい好きだ」と思ってみましょう。そうすれば自然と行動が変わります。
自分の考え方次第で、行動が変わるってすごいことですよね。
・アイデンティティが行動を変える。行動が結果を変える。決して逆ではない
・片付けをしたいならば、自分はきれい好きだというアイデンティティを持つ
アイデンティティを利用するトイレの話
アイデンティティが行動を変えるということを理解をするのにとても役立つので、こんどお店のトイレを見てみてください。
なかにこんな貼り紙をしているところがあります。
「いつもトイレをきれいに使って頂きありがとうございます」
なんでこんな貼り紙をしているかわかりますか?
ヒントは「アイデンティティ」です。
初めてきたトイレにもこんな貼り紙が貼っています。
不思議ですよね。
・・もうわかったかもしれませんね。
トイレをきれいに使ってほしいと思っているお店の人たちが私たちに、
「あなたはきれい好きですよね」
と聞いてきているんです。きれい好きだと言われて悪い気はしませんよね。
多分、みなさんも「汚いよりはきれいが好き」だと考えると思います。
そしてそんなアイデンティティを持ったらトイレを汚く使うことはしませんよね。
アイデンティティを持たせることで、行動を変える。
なんとも上手なやり方ですよね。
アイデンティティってすごいですよね。
さて、今回はここまでです。
アイデンティティと習慣の関係はわかったでしょうか?
少しでもなるほどなぁと思ってくれたら嬉しいです。
次回は、習慣につながるアイデンティティって、いったいぜんたいどうやって作られるんだ?
そんなことをお話ししたいと思います。
それでは、また次の機会にお会いしましょう。
・トイレの貼り紙は「きれい好き」というアイデンティティを植え付けるため
・ひとはアイデンティティ通りの行動を取りトイレをきれいに使う