・効率的な習慣化のコツ
・習慣と視覚の関係
習慣化のコツは「テーブルにあるお菓子屋」
今日は習慣をつくるための方法について、話したいと思います。
題して、習慣を作るコツはテーブルにあるお菓子。
そんなお話です。
なんのことだと思うかも知れませんね。
結論を先に言うと、もし習慣をつくりたいと思うなら、
習慣のきっかけを、見える範囲にたくさんおきましょう。
みなさんはこんな経験はありませんか?
目の前にクッキーがあったから手に取って食べた。
近くのリモコンを取ってなんとなくテレビを見始めた。
スマホの通知に目が止まりTwitterを見始めた。
どれもこれも別に急いでやらなければならない訳ではないのに、気づいたらやっていた。
「目の前にお菓子があればひと摑みしたくなる」
そんな気持ちになるのはなぜでしょうか?
それは、
目に止まったからです。
人はなにかを選ぶ時、それが何かというよりも、そこにあるからという理由で選ぶことが多いそうです。
実際さっきのような話はたしかによく聞く話です。
正確にわかっているわけではありませんが、人は脳のおよそ半分を視覚、つまり見ることに使っていると言われています。
それはつまり・・
嗅いだり、触ったり、味わったりするよりも、強力に私達の感覚にうったえかけてくるということです。
目の前にお菓子があれば、手に取って食べてしまう。
そんな感覚を理解することで、習慣にも応用できるわけです。
・習慣を作るコツはテーブルにあるお菓子
・人は目に止まるもの意識が向く
・脳の半分は視覚に使われていると言われている
習慣にしたいことを見えるところに置く
「習慣にしたいこと」
その行動のきっかけになるものとはなんでしょうか?
例えば・・
読書なら本
手指消毒ならアルコール
勉強なら筆記用具やノート
こういったものを目に見える位置におけばいいわけです。
玄関、居間、自分の部屋、寝室、いたるところに用意してみる。
たくさんあればいいというよりは、たくさん目に入るようにすることが大切です。
そうすれば当然目にする機会も増えるので、目の前にあるお菓子と同じようについつい手に取ってしまうわけです。
実際にボストンのマサチューセッツ総合病院では、患者や医療従事者の食習慣を変える取り組みが行われたそうです。
意思やモチベーションに左右されず、炭酸飲料ではなく水を飲んでもらうよう試みが行われました。
要は水を至るところで飲めるように置き環境を変えたわけです。
結果は、3ヶ月で炭酸飲料の売上は11%減り、水の売上は26%増えました。
そしてこれは食事にも応用し同じ結果が出たそうです。
やる気に左右されずただ目につくようにしただけで、結果が変わるなんてすごいことですよね。
人には感覚受容体というものが1100万個あって、そのうち1000万個が視覚に使われているそうです。
ちょっと想像できない数ですけど、大半は見ることに使っているということはわかります。
そう考えるとこの結果も自然なことなのかもしれませんね。
・習慣のきっかけを目に見えるところに置く
・意思やモチベーションに左右されず行動を変えることができる
・感覚受容体の90%は視覚に使われている
身近なテーブルの上にあるお菓子の話
身近なところでもテーブルにあるお菓子のようなことは実際に応用されています。
コンビニやスーパー、デパートの商品展示がそうです。
たとえば、目の高さにある商品の方が、足元の商品よりよく売れる。
高価なものほど目につきやすいところにあるのは、視覚にうったえて買ってもらいたいというお店側の工夫です。
欲しいから買うのではなく、どんなふうに見せられたかで買ってしまう。これを「誘発的衝動購買」というそうです。
「そんなことない!好きなもの、欲しいものを買ってるんだ!」
・・といいたいところですが、食べるつもりのなかった冷蔵庫にあるプリンやチョコレートをひょいぱくしてしまうことを考えると、
違うと否定するよりも、そういうものだと考えて生活に応用できるようにした方が賢いのかもしれませんね。
さて、みなさんの取り入れたい習慣にも、お菓子を見えるところにたくさん置いてみてはいかがでしょうか?
逆にやめたい習慣があるなら、テーブルにお菓子は置かないようにすればいいと言えます。
そうしてそういうことができたなら、きっと良い習慣を取り入れることがもっとかんたんになると思います。
以上でテーブルにあるお菓子の話はおしまいです。
・目の高さにある商品は足元にある商品より売れる
・人はどんなふうに見せられたかで買ってしまう
(誘発的衝動購買)
・やめたい習慣はがあるなら、テーブルにお菓子を置かない